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車山W行事
2009年3月6日(木)〜8(日)スキー準指導員検定会撮影奮闘記
江頭康雄総務専門委員

撮影中の江頭総務専門委員

ノーマル&スロー同時2カメラシステム

■自己紹介&撮影機材
今年度から上田総務本部長からSAKのビデオコンテンツ充実のためと助人要請があり新人総務専門員となった江頭です。 電脳スタジオの阿部さんをお手伝いして、前回県技選でデビューに続いて準指導員検定会の撮影を行いました。

ソニー厚木スキークラブに所属、ビデオ撮影の趣味を生かして退社・独立し、昨年よりフリーランスで映像制作を始めた。 ソニー入社間もない1983年から始めたスキービデオ映像を、最近の映像機器が高画質化、高機能化したのをきっかけに、今年はさらにかっこいい映像に出来ないかと奮闘中。スキー技術にはうといが、映像はピカ一を目指している!

今回の撮影では、機材としては業務用HDVカメラを使い、全編ハイビジョン撮影を行っている。WebやDVDでは、その高画質をお見せできないのが残念。
阿部さんもHDV撮影なので、来年はBlu-ray Discサービスも可能になるかも?
特に最後の種目の制限滑降では、2カメ撮影を行い、4倍速記録のスローモーション映像撮影を行った。スムーズでダイナミックな映像となっている。
残念ながら機材の撮影時間やインターバルの制限があり、スローモーションは全員の滑りを撮影出来なかったが、今後の課題としたいと思っている。

このシステムは総重量15kgにもなり、TV局などでも使われているプロフェッショナルカメラを2セット使っている。

■1日目:3月6日(金曜日):みぞれから本降りの雨
初日のこの日は、朝から小雨が降り、ガスが検定コースを覆っており、前日から準備しておいたカメラの雨対策がなかったら、現場へ行くのすら間に合わなかったことだろう。


朝からの雨で検定の準備も大変

ガスで視界不良、これで見えるのか?

午前中、Bコート、スポーツマンでパラレル小回りの撮影。
写真のような状況でスタートも見えず、霧の中のどこから選手が出て来るのか肉眼でも見えておらず、ましてやカメラのファインダーではまったく見えない!
それでもどうにか最初はズームを引いて目を凝らしていると、コースの中盤あたりから受験者が小さな点となって見えてくる。出来るだけ長く滑りを収めたいと思ってカメラを回した。結果映像は、県連の画像DB、車山W行事アルバムページのダイジェスト映像で披露される予定です。

午後、Cコート上部、ビーナスにてパラレル大回りの撮影。 ほんとに今までの撮影で経験したことの無い、みぞれ混じりの本格的な雨で、防水ケースでは無かった三脚ケースは完全に浸水し、中に水がどっぷり!
スタート直後に、なんと変えたばかりのバッテリーが空っぽ?そんな馬鹿な?
充電しておいたのに!雨によるショートか!
ラッキーなことに滑走が中断した!この間にまたバッテリー交換、すると今度は無事に動いてくれた。冷や汗ものである。 このコースでは、スタートが見えているものの雨粒がカメラのレンズにかかりボケてくる。それでも途中合間を見ては拭き取りつつ撮影継続。
このままカメラが無事に動いてくれるのかほんとに心配だった。
ゲレンデ状況の悪化もあって2種目(A、B班各1種目)を翌日に延期と言う判断になって、無事に1日目撮影終了。既に受験生、サポートもびしょ濡れ状態で脱水機無くして乾かすこともままならぬ状態になっていました。

空だったバッテリーは、宿舎に戻ってチェックするとなんでもない。やはり雨による湿気か?
良くぞカメラは最後まで動いてくれた。偉い!カメラことを思えば撮影中止も止むを得ないリスキーな撮影でした。
機材はレインカバーで耐えてくれましたが、ずぶ濡れになる雨の中、受験生、サポートの皆さん本当にお疲れ様でした!


カメラにはレインカバー、雨対策は万全

午後の競技が終わる頃、どしゃ降りの雨!

■2日目:3月7日(土曜日):快晴
この日は、打って変わって朝から快晴となり絶好の撮影日和である。
しかしながら晴れれば晴れたで、撮影にとっては液晶ビューワーが非常に見にくくなるなどの不都合もあるのだが、前日の雨に比べれば些細なことである。

午前中、Eコートスラローム、パラレル大回り、プルークターン
昨日午後の種目からのスタートで2種目だったが、晴れていることもあり快調に進み、受験されたスキーヤーの皆さんも快適に滑ることが出来たのでないだろうか。
撮影もスムーズに終えることが出来ました。


2日目は、快適な検定日和!
和む空気で合格率アップに期待!

天気は最高の見方。
良い滑り、勿論良い映像が撮れました。

午後、Eコートスラローム、制限滑降
写真にも写っているが、受験生最後の滑りを歓迎する雪玉がたくさん積まれており、流れ弾に当たらなくて良かった! 配慮してくれた歓迎隊長さんありがとう!


2カメで制限滑降を撮影

山と積まれた雪玉とシステム歓迎隊

制限滑降では、2カメでスローモーション映像を同時撮影することにした。4倍速の速さでメモリー記録しさらにビデオテープに記録するというものだ。
ソニーの家庭用Handycamでも可能な機能である。
スローモーション映像を見れば一目瞭然だが、編集時に4分の1倍速も可能だが、間引きされた映像となりスムーズではなくなる。これに対して4倍速で撮影している映像は、非常にスムーズな映像となる。
残念ながら、今回の記録モードでは6秒間撮影して、24秒のテープ記録時間がかかり、他にも数秒必要でインターバルは35秒ぐらい必要となっている。
そのため1人おきにしか撮ることが出来ませんでした。
事前にスタート間隔を40秒ぐらいにとお願い出来れば、全員撮影出来て良かったのだが、今回はこの機能に関してはまだ実用テスト段階と言ったところで、撮影インターバルとスタート間隔は今後の改善課題のひとつであり、今回撮影を終えて分かったことでもあり、次回以降改善していきたい。
もちろん、ノーマルスピードの通常撮影は全受験者撮影した。高速撮影のスローモーションはスキーをよりダイナミックな映像で見せる表現手法の一つできっと感動ものです。

今回は大雨もあったが、無事に検定会の撮影が出来ました。受験生、サポートならびに役員の皆さんほんとにお疲れ様でした!
前回の技術選もそうであったが、数人の選手を撮影するのではなく、全選手をもれなく撮影すると言うのは、まったく気が抜けない撮影で、体力・気力・注意力・センスが要求される。でも時々気が遠くなって失策撮影になってしまうこともありますが何とか写っていればお許し願いたい。
今後も撮影システムの改善や、全員の滑りを見やすく効率よく撮影する撮影技術のレベルアップを図りたい。
また、SAKのビデオコンテンツがより魅力あるものとなって、充実するように頑張りたい。
地球温暖化や不況など、スキー業界にとっては逆風が強くなる中ではあるが、スキーがより面白く感じられるように、夏でも楽しいスキーがイメージ出来るようなクールなスキー映像を作りたいと思っている。

ゲレンデで見かけたら、撮影の合間であれば(笑)気軽に声をかけてください!

江頭康雄 (E・HEAD Production)、写真提供:ソニー厚木SC 谷様


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